ミラクルソル軽量コンクリート工法

FWG軽量コンクリート工法

特徴

  • 廃ガラス材から作られたミラクルソルは、比重を0.4〜1.5に調整可能で、独立間隙構造を有するため、軽量で強固な特性を持つ。

  • 安定性試験で得られた耐久性の指標は比重0.4で3.7%であり、天然骨材よりも低い。

  • 内部の間隙が独立して存在するため、吸水率は一般的な人工軽量骨材よりも小さい。

  • 粗骨材にミラクルソルを用いた場合、圧縮・曲げ強度は、比重が大きなものほど大きな値を示す。



製品例


(1)側溝用蓋
  • ミラクルソルの比重を変えて作製した側溝用蓋の圧縮強度および曲げ試験値を示す。比重が小さいと骨材自体の強度が小さいため強度は低下するが、曲げ強度の規格値は30kNであるため、比重が0.6以上の製品で規格を満たす。また、従来製品は製品質量が55kgであるのに対し、ミラクルソルを用いた場合は10kg以上の軽量化ができる。

側溝用蓋の設置状況

(2)RC十字ブロック
  • アンカーの受圧板は山間部の長大斜面に用いる場合が多く、運搬・施工が地盤的・地形的に困難を要することが多い。そのため、製品自体の軽量化を目的として、ミラクルソルを軽量骨材として用いたRC十字ブロックを作製した。

  • 比重0.8のミラクルソルを粗骨材として用いた軽量コンクリートの配合を表に示す。

  • 供試体は10cm×H20cmである。この結果、材令7日で平均23.6N/mm2、材令28日で平均30.8N/mm2の圧縮強度を得ることができた。圧縮強度試験結果を表に示す。

  • 従来のRC十字ブロックは質量W=760kgであるが、今回の試験用はW=550kg(コンクリートの単位体積質量1.75t/m3)となり、約2/3に軽量化できた。したがって、斜面に設置する場合施工が容易になり、運搬コストを縮減することができる。