International Symposium on Lowland Technology 2004(ISLT2004)に出席、そして、アジア工科大学(AIT)への訪問


日本建設技術(株)
技術研究所 水環境研究室
田中 健太  

平成16年9月1日〜3日の3日間、タイのバンコクにあるラマ・ガーデンホテルにて開催されたISLT2004に出席しました。ISLTは、1998年より2年に1度開催されています。過去3回は佐賀大学で開催されており、今回始めて海外で開催されたわけです。この国際シンポジウムの目的は低平地で遭遇する問題を解決する知識、情報および経験を交換し共有するために、エンジニア、科学者、計画者および管理者にフォーラムを提供することです。今回は以下に示すトピックで議論が交わされました。

 ■Lowland Soil Characteristics(低平地の土質特性)
 ■Ground Improvement(地盤改良)
 ■Geotechnical Design in Lowland(低平地での地盤の設計)
 ■Land Subsidence(地盤沈下)
 ■Slope Stability and Land Slide(斜面安定と地すべり)
 ■Remote Sensing and Geographical Information System(リモートセンシングと地理情報システム)
 ■Lowland Urban Planning and Design(都市計画と設計)
 ■Geo-environmental Aspect(環境地盤)
 ■Water Management(水管理)
 ■Waste Treatment(下水処理)
 ■Water and Waste Reuse(水と廃棄物の再利用)

 私は、Water Management(水管理)のセッションで水質浄化をするために用いた発泡廃ガラスやゼオライト化発泡ガラスを紹介しました。タイトルは“Application of Zeolitized FWG to Water Quality Improvement(ゼオライト化発泡ガラスの水質浄化への適用)”です。発表は3日目の予定でありましたが、当日会場でプログラムを見ると、1日目の発表。これには驚きました。しかし、緊張する時間もあまり無く、今思えば1日目で良かったです。発表後、ゼオライト化発泡ガラスへの質問がたくさんありました。また、セッション終了後も数人のコンタクトがあり、日本での学会発表と同様、参加者のゼオライト化発泡ガラスへの強い関心を感じました。

■発表状況(写真中央:田中健太)

水に関するセッションは、メインの会場ではなく、小さな会場に移動して行われました。  議論に参加した人は30名程度。
■質疑応答
(写真右:座長 佐賀大学 大串助教授)

 私の発表は1日目の最後のセッションで、最後の発表だったので、十分すぎるくらい質疑応答の時間がありました。
 大串先生が心配そうに見守ってくれているのが窺えます。